神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

(4) -ゴルフ本について-

macky-jun2008-05-05

 今日は子供の日。といっても息子はもう22歳。鯉のぼりや五月人形を飾るわけではなし。隣の2歳の男の子のいる家ではさすがに鯉のぼりを立てている。ゴールデンウィークもあと2日。始まる前にはあれこれやろうと考え、楽しいけど、結局あまり普段の週末と変わりはない。屋上のウッドデッキのメンテナンスでもやろうと考えたけど、どうも天気があまり宜しくない。では書斎でも片付けようと、書類と本に埋まった机周りを整理しだすが、直ぐめげてしまった。捨てるしか行き場がないんだ。だけども、捨てられるものは限られている。
 ということで、本日も「ゴルフ考」の続きを書きたい。これまで数多くのゴルフに関する本を読んできたが、読書が好きなせいか、ゴルフに限らず何事もまず書から入る癖がある。テーマを見つけると、そのことに関する情報、知識を集めてみる。たぶんそうしたプロセス自体が好きなんだろう。買い物をする前に、まず商品研究する、とか旅行に行く前にガイドブックやネットで勉強するとかの類いである。また、ゴルフのようなスポーツの場合は複数の本を比べて読むことで、間違った練習方法やプレイの仕方を排除でき、効率的に上達できるのではと考えた。
 今、自宅に残っているゴルフ本はそんなに多くない。実家に持っていったか、他人にあげたか、処分したかで10冊も残っていない。たぶん、手元に残したということは自分にとって、どうしても手放し難かったから、良書といってよいのではと思う。いくつか紹介してみたい。まず、ゴルフというものの基本を学び、繰り返し読んだのが「Sports Chart4:Golfベーシックセオリー篇」柴田敏郎監修(永岡書店85年刊)で70ページ程の薄い冊子であるが、図が豊富で、道具のこと、ホールの攻略法、各クラブの打ち方、アプローチの種類、風、ミスショットが何故起きるか、ルール、スコアブックの書き方までありとあらゆることが載っている。基本教科書だ。写真にパンチパーマだった頃の青木功と全盛期のトム・ワトソンの写真が載っているので笑える。たぶん絶版だろう。この手の入門教科書は相性さえ良ければ、何でもいいのだろうと思う。
 Bibleのように、繰り返し読んだのが、故中部銀次郎の「もっと深く、もっと楽しく。」(日本文化出版87/7初版)である。 「ゴルフはアドレスに始まってアドレスに終る〜ゴルフの上達を望むなら、”自然に立つ”ことを学ぶしかないのである。」  「ゴルフスイングはゴルファーの数だけある。」  「人間の心が体の動きを邪魔するからである。いかに精神をコントロールするか」  「Play the ball as it lies.ボールはあるがままの状態でプレーせよ。」  当時、こんなフレーズに線を引っ張っていました。スイングのこと、心がまえのこと、考え方等々、ゴルフというものが如何に格調高く、奥深いものであるかを教えてくれる名著です。不世出のアマチュアゴルファーで「プロより強いアマゴルファー」と言われたが、2001/12に59歳の若さで亡くなった。
 コースマネジメントを学ぶのに、ためになったのは田原紘の「右脳を使うゴルフ」(飛鳥新社88/7初版)だ。全編通して語られるのが、「ゴルフは決して難しくない。誰でもシングルプレイヤーになれる。間違った常識がゴルフを駄目にしている。技術はいまのままでいい。いまのスウィングで十分だ。ただ、ゴルフというものに対する考え方の問題、発想の転換を行うだけで、ゴルフは見違えるほど簡単になるものなのだ。」アベレージゴルファーの18Hのケーススタディー形式で語られており、ある意味で小生のスコアアップに一番貢献してくれた本ともいえます。たぶん、今でも手に入ると思うので、一読をお薦めします。
 故宮本留吉プロの「グリーンから100ヤード」(ベースボール・マガジン社87/9刊)は単純明快な技術書であり、アプローチショットについてのみ書かれた名著である。当初は1960年に報知新聞で連載、出版された古典的名著である。アプローチの上達が、スコアメークの決め手であるのは、誰でも痛感するところだ。
 最後に紹介したいのが、Ken Bowden著「ジャック・ニクラウス 勝負の1打」(日本文化出版88/10刊)という絵本であり、雑誌ゴルフ・ダイジェストに連載していたことがある。ジャックのトーナメントの名場面を、彼自身がどう考え、どうプレーしたのかを、読者が一緒に追いかけることができる、楽しい企画である。ジャック・ニクラウスのようなスーパースターの思考と技術は、我々凡人ゴルファーとは全く違うものであるが、ここでは一ゴルフファンとして一流のプレーを唯、観戦するという楽しさがある。 
 ゴルフの楽しみ方は、プレイだけにあるのではなく、いろいろなところにあるのだと思う。人それぞれの楽しみ方があろう。すべてひっくるめてゴルフなのだろうと思う。ここでは私なりのゴルフとの関わり方、楽しみ方を書いてきた積りである。