立ち飲み屋で一杯

　　さ来週から新橋に引っ越すこととなっており、茅場町とももうじきお別れである。名残惜しい街なので、懐かしの店を一軒一軒回り、昼飯を食べている。この日はいつか行きたいと思いつつ、行けずにいた立ち飲み屋に行ってきた。6時早々に会社を出て、同僚のM君、T君と3人で出かけた。
　場所は茅場町の新川寄り、霊岸橋たもとの古い掘っ立て小屋のような店。赤い提灯が目印。おじさん達が30人くらい、既に５つあるテーブルの周りに立って飲んでいる。おじいさんとおばあさんがやっているようでビールをまず買って、つまみとしてホタルイカ、タコぶつ、マグロ各300円、冷奴、もやし200円等を次々と買う。つまみ類は料理を施していない、素っ気ないものだが、どれも不思議と美味しい。値段比、得をした気分である。
　酒、焼酎は小さな自販機があって、1杯100円也。お湯は魔法瓶から自分で入れる。酒は日本盛のみ。焼酎は各種あって、芋が白波、そばが天山戸隠、泡盛が瑞穂、麦が・・・？忘れた。いちいち金を入れて買うので、飲み過ぎることがない。立って飲んでいるので、じき疲れる。長居することもない。我々も1時間余、とりとめもない馬鹿話をしながら飲んで、退散した。そう、店の名前は確か「ニューカヤバ」といったか、何処にも書いていなかったけど、T君がそう言っていた気がする。何でそんな名前なのか、不似合いな名前だ。
　家に9時前に帰ると、N君が遊びに来ていた。また、熱燗で1合飲み、N君が作ってくれたカクテルを1杯飲む。みんながボードゲームをしているのを観ながら、酒を飲む。そのうちソファーに転がっていたら、寝入ってしまった。週末の晩、気持ちよく酔えた一晩だった。
写真は残念ながら本文とは関係ありません。会社の近くのよく行くうなぎやさん「松よし」です。サクッと美味しいうな丼が肝吸い付で1,300円です。