神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

証券外務員試験を受験して

macky-jun2008-03-19

 久々にブログに帰ってきたという気がする。だけど、15日以来だから中3日か。実は我が社の社員は「証券外務員資格試験」というのを受けることとなってしまって、渋々その為の勉強をしていたので、書けなかったというのが実態です。
 そもそも銀行の資格試験なんて・・とそんなに難しく考えていなかった、というか嘗めきっておりました。正直言って、入行して26年、これまで幾多の試験がありました。銀行というのは業務範囲がここ20年間もの凄く拡がっており、やれ証券、やれ生損保、信託、不動産、デリバティブ・・・とやたらとその業務を拡大するにあたって、めちゃくちゃ資格取得の為の試験が多いのです。証券アナリストの試験も受けました。FP(フィナンシャルプランナー)の試験も受けました。自慢じゃないけど、これまで全て幾多の試験には一発合格してきた。?・・・と言いたいのですが、正直に白状しちゃうと、証券アナリストだけは最初に受けた時に落ちました。
 今回は従前に取っていた証券外務員資格とは、07/6の金融商品取引法の施行により変わってしまって、従来のは無効で、すべて新しく取り直せとのことで、ブーブー言いながら受けました。この年になって今更、試験勉強させられるのはなかなか辛いものがあります。同年代の皆さんなら解るよね〜。まこと、辛かった。というか、そもそも最初からあまりやる気なかったんで、本気になれなかった。ということで、日曜日(16日)位からぼちぼち始めたら、以外に厳しい試験なのでは?ということがじわ〜り解ってきたのである。
 同僚に聞けば「問題集さえやれば大丈夫です」と言う。マジに信じて往き帰りの電車で読んでいたら、簡単だな〜などと楽観的に思ってしまっていた。16日(日)になって送られてきたテキストに模擬試験のCD-ROMがついていて、試しにやってみたら、64点。合格点は70点である。その後も含め、5回やったが、結果は3勝2敗。と聞くと良さそうだが、勝ったのは71点、73点、70点のまさにギリギリの合格。あとは64点、63点だ。総合点からすれば遥かに不合格だ。解説には80〜90点採れるまでやりましょうと書いてあるけど、いっこうに届かない。そして最早時間もない。
 冷静に振り返れば、これでも自分はベテランキャピタリスト。銀行に入ってこのかた26年。かりにも偉そうに大学院で学生さんたちに経営学なるものを教える身でもある。この俺がこんな試験、落ちるわけにはいかないじゃないか〜。落ちてしまったら、誠に恥ずかしいではないか、ということでプレッシャーはかかるし本当に疲れてしまった一日だった。
 結果?どうでしょう?終わった時は「受かった」と思いましたが、答え合わせをしてみたら結構間違っていて、しかもつまらない間違いを沢山していてとても不安になりました。例えば、日銀の機能として政府の出納業務を行う「政府の銀行」だ、というのに正誤の問題が出ました。今、日銀総裁が決まらない中で、焦点は財務省事務次官をやった武藤氏はよろしくなかろうということが問題となっていました。金融と財政の分離、日銀は政府=与党自民党とは分離した、あくまでも中立的な中央銀行なので、「政府の銀行」ということなんてありえないだろうと福田首相の顔を思い出して短絡的に考えて×としましたが、大間違いでした。そもそも、日銀が「発券銀行」「銀行の銀行」「政府の銀行」だという機能は中学校の公民の授業でさえ教わっていました。これは一例ですが、このような浅はかなミスを重ねました。しかし、実質2日間の夜しか勉強しなかったわりには上出来だったかなとも思っています。
 反省点としてはこの試験は金融商品取引法という新しい法律の概念に基づいた知識がたくさん盛り込まれていて、本当に長年金融界にはいた積りですが、知らないことはいっぱいあるぞ、と思い知らされたことです。勉強する機会は意外にないものです。全国の金融マンの皆さん!、僕のように馬鹿にしないで真面目に取り組みましょう。試験結果は心配ですが、出てみないとわからないもの。もしも、落ちていた時は皆さん、そっとしておいてください。お願いしま〜す。