神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

火の鳥

macky-jun2007-12-16

  手塚治虫氏のライフワークと言われる「火の鳥」という日本の歴史と未来を舞台に普遍的な生命とは何かを描いた漫画作品がある。
既に高校時代までに全巻所有し読んではいたが、実家で埃を被っており、久しぶりに書店で第三巻「ヤマト・異形編」(角川文庫)を求めた。

実は中学1年の時の学芸会でこの「火の鳥ヤマト編」をクラスで演目としたことがあった。今でこそ、ドラマの原作は漫画というのは当り前の時代となったが、当時(今から30数年前)漫画を演劇にするというのはかなり斬新な考え方だったように思う。それを提案し脚本・監督をしたのがH君だった。若干13歳でそんなことを言い出すなんて、凄いな〜と今でも尊敬している。

その学芸会で何故か小生が主役のヤマトオグナ(ヤマト国王子、のちのヤマトタケル)をやらせてもらうことになった。後にも先にも演劇で主役を務めたのはこれが唯一である。何故か我が息子Sは演劇学校に行って、役者を目指すこととなったが、小生は以降演劇とは全く無縁の生活を送っている。

ヒロインのカジカ(対立するクマソ国王の妹)はMさんが演じた。活発で情熱的だけど可憐な女性をMさんが好演していたのを覚えている。それに対して、勇敢で正義感の強いカッコいいオグナを小生がちゃんと演じられたかはまったく自信がない。カジカはMさんにぴったりの役どころだった。最近、彼女に会う機会があったが、ますます魅力的に輝いて幸せに人生を送られている様子で、加えて昔の面影も失っていなかったのが嬉しかった。

物語は「ロミオとジュリエット」に似ていて、対立する敵国どおしの一族の男女に芽生える許されざる愛とその葛藤がテーマで、悠久の古代の壮大なロマンだ。あらためて読み直してみて感動してしまった。せりふも当時必死に覚えたので所々記憶していた。原作では2回ラブシーンが登場するのだが、当時の中学生の演劇なので、残念ながらそうしたシーンは無かったように記憶しているが、どうだっただろうか。

当時、母が大和時代のまさにヤマトタケル風の白い衣装を縫ってくれたのを覚えているのだが、残念なことに写真がまったく残っていないのだ。今なら、子供の学芸会ともなればビデオカメラや望遠カメラで沢山撮影するのにね〜。もしも、誰か持っている人がいて、分けていただけると大変幸せなのだが・・・。僕が誰かもわからないから無理だよね〜〜。
(ttp://ja.tezuka.co.jp/manga/sakuhin/m066/m066_02.html)