神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

 次々と経済的な大事件が

macky-jun2010-02-10

  明日は休みだという気安さで、今日はもう酔っ払っており、まともなことは書けないかもしれない。バッハのG線上のアリアを聴きながら、いったいG線上とは何だとか思いながら、すっかり馬鹿になって書いている。
 トヨタが復活のエースとなっていたプリウスのブレーキのリコール問題で躓いた。GMを抜かし、世界No.1になったことでの嫉妬や足の引っ張りもきっとあったことだろう。しかし、一番得意としていた看板車種で躓いてしまった。キリンとサントリーの誰もがハッと驚いた天下の統合話が破談になってしまった。そもそも「やってみなはれ」という自由闊達な社風と、お役所のようなきっちりとした真面目な組織。誰もが合わないと思っていたことは事実だ。食品業界も国際化に対応していくことが必要との高い志から始まった統合構想ながら、創業家の株主としての扱い、統合比率の問題で結局、決裂してしまった。
 いろんな経済的な大事件が今週も起こっているのだ。そもそも、こうした揉み合いの中で、歴史は繰り返されてきたのだろう。だから、今日自分の周りに起こった、例え小さな事実・事件だろうと、それが歴史の一断面となっている象徴的な事実かもしれない。絶対、安全・確実なものはあり得ない。これが真実であろう。
 かつて羨望の就職先であったJALが破綻するとは誰が想像しただろうか。トヨタGMを抜かし、世界一の自動車会社になることを、20年前の我々は思っただろうか。今回のプリウスの問題を1か月前に想定し得ただろうか。キリン・サントリーの破談、誰が想像しただろうか?
 全ては判らなかったことである。そもそも未来は予測できない。社会も人生も思った通りには決してならない。そのような社会・経済の将来的な変化の流れを予測し、活躍しそうな企業や経営者を選びあげることが、我々キャピタリストの仕事である。しかしながら、こんな難しい時代の予測なんて凡そ不可能である。いや、歴史を振り返れば、明治維新や第二次戦後すぐの時代が急変した時、どんな時代が新たにやってくるのか、予想もつかなかっただろう。だから、我々は藁をもすがる思いで、新しい技術やサービスモデルに注目し、果てのない投資を続けるのである。その中に時代を切り拓いていくヒントがあるかもしれない。