神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

ファイナンスとは何か

macky-jun2009-04-26

今週も月曜の朝に書いています。日曜日は午前中のジムと、土曜日の講義の疲れからか、寝るのが早くなったせいか、月曜日は朝早く目が覚めてしまいます。GW前の1週間が始まります。その先に何か楽しみがあると、何故か心も軽くなるようです。別に何か予定があるわけではありませんが、爽やかな季節の到来とともに、気分も爽やかです。
 土曜日の講義は「ファイナンスとは何か」という、この講義の全体感をお話したのと、いよいよ第1章で「将来価値・現在価値」について、考えてみました。そもそも私が大学生であった30年前に「ファイナンス」という学問はありませんでした。少なくとも私の大学にはそういうタイトルの講義はありませんでした。当時は金融論や会計学経営学に分かれていた内容だったと思います。
 会計とファイナンスの違いは、キャッシュを見るか、利益を見るか。過去(会計)を扱うか、未来(ファイナンス)を扱うか、の違いでしょうか。そもそも「ファイナンス」という横文字の世界であり、それはファイナンス理論自体がアメリカで発達したからです。企業は資本市場から調達した資金を事業に投資します。投資した資金は収益を生み、それを利息や配当として、資本市場に還元します。また、内部留保として企業内で再投資します。この一連の流れの中で、企業が行なう財務的な意思決定の方法がファイナンスです。
 企業の財務的な意思決定はコーポレート・ファイナンスと呼ばれ、企業価値の最大化を目指すための、人、モノ、金、情報、時間の最適配分の決定を行ないます。一つは投資の決定(資産運用)、二つ目が資金調達、三つ目が財務(配当)政策です。
 お金は明日のお金より、いまのお金の方が価値があります。お金の時間価値を理解するのが、ファイナンスではとても大事です。お金は運用で利息を生みますので、時間が経つと価値が変わります。X円を年利r%で運用すれば、n年後の将来価値(future value)は、X×(1+r%)n乗です。一方、現在価値(present value)はn年後にX円受け取る場合は、割引率r%では、X/(1+r%)n乗となります。
 もう少し分かり易く書きたかったのですが、会社に行く時間になってしまいました。この続きはまたの機会にします。まずは、こんなことをやっています、との紹介です。