神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

相場を語る会

macky-jun2009-02-25

今日はとても有意義な時間を過ごした。昼は昔の仕事仲間のK君と新潟家で雑炊を食べた。最近の状況を交換し合った。とても大切な職務を一生懸命頑張って、疲れている様子がひしひしと伝わってきた。夜は大学の友人W君がセットしてくれた「相場を語る会」であり、日比谷の大和生命ビル地下の「うすけぼー」に集まった。某金融系企業で社長のアドバイザーを勤めるI氏が、とても刺激的な「現在の相場」について講義をしてくれた。W君の生徒であった若手アナリストと証券レディーの美女2名も参加し、華やかな会でした。
 彼の講義は、現在の相場を過去の歴史的な相場と比較されるもので、その比較グラフがとても過去と現在と近似しており、恐ろしい程だった。例えば、2002年底打ち後のナスダック株価が1930年代NYダウとの比較が近似していること、バブル崩壊以降の日米株価が特に2000年以降似ていること、1920年と1990年の70年Gapでの株価比較が実にオカルト的に似ていること、バブル崩壊(日本1990 年、米国2000年)後の株価の日米比較、これらの長期トレンドグラフが恐ろしいほど近似していました。
彼の予測は大パラダイムシフトが起きるということです。例えば、今が1941年初だと思えば、その年の12月にアメリカとまさか戦争を始めるなんて、誰も思わなかったし、4年後には負ける筈のない神国日本が、アメリカに破れ、占領されてしまう。そんなことをあの時点で誰が想像したか。いまは信じられないかもしれないが、これから凄いことが起きるのではないか、と言う。アメリカはキャッシュが無いので、ドル紙幣を刷りまくり、必然的にインフレが起きる。ドルが暴落する。アメリカ一国主義の時代は終わりを告げる。
 米国の信用スプレッド(Baa社債ー10年国債利回り)を80年以上の超長期で見ると、現在は1929年大恐慌以降以来の高い数値である5.5%を示している。Nasdaq指数と信用スプレッドはほぼ同様のトレンドを辿る。ドル円と信用スプレッドもほぼ同じトレンドである。
 他にも某金融会社や大証券会社の株価や総資産推移を捉え、面白い分析をしていた。彼曰く、近々大型倒産があるのではないか、という。また、恐慌時の教訓からすれば、こういう状況では実物資産である金の価格が上がるので、金にシフトした方がいいらしい。ここに書けないような内容もいくつかありますが、いずれにしろとても面白いお話でした。以前はエコノミストもアナリストもひたすら歩きまわって、インタビューをしてレポートを作成していくのが一般的でした。だけど、いまはネット上で殆どの情報が収集できる。確かに玉石混淆の情報だけど、選ぶ目さえしっかり持っていれば、大抵の情報はネット上にある。特にブログの中に面白い、有益な情報があるということを強調されていました。私もそのような情報を発信できるよう、肝に銘じます。