神楽坂のキャリアコンサルタント

永らく「神楽坂のキャピタリスト」のタイトルで発信をして参りましたが、この度タイトル名の変更を致しました。

クライマックスシリーズはこれでいいのだろうか?

macky-jun2008-10-20

 我が中日ドラゴンズ阪神タイガースに勝ってしまったようだ。かたやぶっちぎり優勝かと思われ、セリーグペナントレースを巨人と優勝を争っていた阪神と、かたや広島と3位かBクラスかを争っていた中日である。1勝1敗で迎えたクライマックスシリーズ第1ステージ第3戦で、0−0の緊迫した投手戦で迎えた9回裏、4番ウッズの2ランホームランで決まった。これで去年と同じ巨人との第2ステージでの決戦だ。
 クライマックスシリーズは野球ファンにとっては面白いといわれている。パリーグにはかつて前期・後期の優勝チームが争うプレーオフというのがあったが、セリーグリーグチャンピオンがそのまま日本シリーズ出場チームとなるので、新しい試みである。それが目新しく、擬似大リーグワールドシリーズであり、擬似トーナメントの緊張感が味わえ、面白く感じるのだろうか。興行的にも旨みが相当あるのだろうと思う。
 中日ファンである小生としては、このまま第2ステージでも勢いで、巨人を破り、去年と同じく日本シリーズ出場、日本一となってもらいたい。下から勝ち上がっていく勢いは、短期戦ではものをいうので、そうなる可能性もあると思われる。だけど、1年間長いシーズンを勝ち上がってきた選手の気持ちを思うと、それでいいのかという思いもある。まして、巨人には遥かにゲーム差を離された中日が、また勝ってしまうことになれば巨人ファンにはとてもすまない気持ちになる。セ・パ両リーグとも、ペナント優勝チームでなく、2・3位チームが日本シリーズに進むことが多いようである。 
 プロ野球のマンネリ化、ファン離れは深刻なんだろう。今日のクライマックスシリーズは地上波民放での放送はなく、NHK-BS7の放送のみであった。セ・パ交流戦とか、いろいろと工夫がなされていることもわかる。だけど、大リーグのBaseballが日常的に観れるようになり、日本のスター選手も流出してしまった現状からすれば、かつての日本プロ野球の魅力も既になく、日本シリーズの位置づけも、ぐっと低いものとなったことを、認めざるを得ないだろう。しかし、世界対抗戦となるWBCが開催されて、野球の魅力は格段に拡がったとも言えるのである。連日、次のWBC監督は誰かということでニュースを賑わしている。アメリカ大リーグでは岩村明憲のいるレイズが松坂大輔レッドソックスに勝った。グローバルに楽しめる時代となったのである。
 グローバル化の中での、日本プロ野球の相対的な魅力低下はしょうがないことなのだろう。そのために導入したクライマックスシリーズという企画。愛する中日ドラゴンズが勝ち残っているクライマックスシリーズではあるが、矛盾を感じざるを得ないのもしょうがないことか。